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■ 第28回ウィンターカンファレンス2012

第28回ウィンターカンファレンス2012 in Myokoのご案内

大会委員長
兵庫医療大学
磯 博行



会員の皆様、2012年のウインターカンファレンスは以前のように信州のスキー場で開催します。 私が行動科学学会会長をお引き受けしましてから、早いもので2期4年が経過しました。 3月に退任することになっていますが、最後のご奉公ということで、今回のウインターカンファレンスの大会委員長をお引き受けしました。 異常行動研究会から引き継いだ、基礎と臨床をつなぐという本学会の本来の研究スタイルを体現したく、2つのシンポジウムを企画しました。
今年は寒い日が続いておりますので、3月にもまだ雪がたくさん残っていることと思います。 また、会場はこれまで何度もウインターカンファレンスを開催したことのある所です。 近くには温泉やおいしいそば屋さんなど、スキー以外でも楽しめることと思います。ぜひ、多くの皆様の参加をお待ちしております。

大会概要

日程: 2012年3月21日(水)−22日(木)

場所〒949-2113 新潟県妙高市杉野沢 1978 「ハイランドロッジ タケゲン」
TEL : 0255-86-6241
FAX : 0255-86-6966
妙高高原スキー場 ロマンスリフトまで徒歩 1分
杉ノ沢温泉 ( 苗名の湯 ) まで徒歩 3分
詳細はホームページをご参照ください。

アクセス
◎JRでお越しの場合 (JR妙高高原駅まで)
・東京より・・・長野新幹線、長野から快速・特急で : 約2時間20分
・大阪より・・・東海道新幹線名古屋乗換え中央本線長野乗換え : 約4時間40分
・名古屋より・・・中央本線、長野乗換え : 約3時間40分
・新潟より・・・信越本線、特急 : 約2時間20分

妙高高原駅より バスまたはタクシーで20分ほど
路線バスにて杉野沢温泉センター前下車徒歩3分

・E路線バス 
乗り場 : JR妙高高原駅前バスロータリー 2番乗り場 JR妙高高原駅改札口より徒歩1分
料金  : 大人 400円 子ども 200円 幼児 同伴者1人に付き1人無料
杉野沢線冬季時刻はこちらをご覧ください。

・タクシー 
JR妙高高原駅前にタクシー乗り場があります。  \2,200前後 (taxisiteより)


◎お車でお越しの場合
・東京より: 約2時間40分
関越自動車道練馬IC〜上信越自動車道妙高高原IC
・大阪より: 約5時間
名神高速道〜中央自動車道〜長野自動車道上信越自動車道妙高高原IC
・名古屋より: 約3時間30分
中央自動車道〜長野自動車道〜上信越自動車道 妙高高原IC
・新潟より: 約2時間30分
北陸自動車道妙高高原IC〜R18

妙高高原ICから
国道18号線を長野方面へ、杉野沢入口を右折し杉野沢民宿街へ3km

プログラム

3月21日(水)
16:00 - 17:00 運営委員会
17:00 - 18:00 夕食
18:00 - 19:00 総会+会長交代
19:15 - 22:00 シンポジウム1「ヒトとその仲間の強迫性障害」 企画者:原井宏明

統合失調症やうつ病にはPCP誘発モデルや学習性絶望感モデルなどの動物モデルがある。 一方,強迫性障害の動物モデルはあまり知られていない。実は,犬や猫でも強迫行為をしている。 このシンポジウムでは,強迫性障害の概念と診断に関する一般的な紹介,認知知行動モデルと治療, 実際の治療場面のデモビデオ提示を2人の臨床家が行う。 次に獣医が動物における強迫性障害の紹介をする。 最後に学習理論からみた強迫行為・常同行動についての実験的基礎を2人の研究者が解説する。

  1. 3DI:3日間集団集中行動療法プログラム
    原井宏明 (なごやメンタルクリニック)

    3DI:3日間集団集中行動療法プログラムとはエクスポージャーと儀式妨害(ERP)を数人から10人の患者グループを対象にして3日間で行うものである。2005年,遠隔地からの患者に対応するために開発した。2008年になごやメンタルクリニックで行うようになった。過去3年・Eヤ,300人以上の患者がこのプログラムを受けている。この講演では3DIのあらましと治療成績を治療場面のビデオと音声を用いて解説する。


  2. 悪徳セールスマンを追い返すには?: 強迫性障害の認知理論
    小堀 修 (千葉大学)

    不安の認知理論によれば、起きてほしくないことが起こる確率を高く見積もり、実際の起こったときの恐ろしさを大きく評価すると、私たちの不安が高くなる。起きてほしくないことを未然に防ぐため、一生懸命に、様々な予防をしようとすると、高い不安が維持されてしまう。本発表では、(1)不安の認知理論を強迫性障害に応用して解説し、(2)治療において、話し合いや行動実験がどのように行われているのか具体例を提示する。


  3. 獣医からみた動物の強迫性障害(常同障害)
    入交 眞巳 (北里大学)

    大型犬にみられる前肢を舐め続ける行動、柴犬によくみられる尾を追い続ける行動、馬のさく癖行動などは、その症状、薬物に対する反応、および遺伝的要因が関与する3つの点から人の強迫性障害と類似した疾患なのではないかと考えられている。しかし、動物に「強迫観念」はないであろうと仮定し、英語ではOCDではなく、obsessionを抜いてcompulsive disorder(日本語訳では「常同障害」)と現在は表現されている。今回は動物の常同障害を映像でご紹介する。


  4. 付随的行動の意味:強化子がなくても維持される強迫行動の動物モデル
    磯 博行 (兵庫医療大学)

    1961年に、J.L.Falkがラットのオペラント実験中に偶然発見したスケジュール誘発多飲症(SIP)は、動機があいまいなまま強く持続して行動が生じることからアルコール依存症のモデルとして注目された。その後、噛み付きや敷き藁を噛むなど他の行動も間歇強化スケジュールの下で生じることが明らかとなり、このような行動は付随的行動と呼ばれた。これらを説明する理論をとりあげ、その動機付け的側面について考察する。


  5. 適応と不適応の境界線
    吉野俊彦 (神戸親和女子大学)

    行動分析学ではすべての生じているオペラント行動は何らかの強化を受けており,個人の行動レパートリーの中で適応・Iなものが選択的に強化されていると仮定する。一方で,適応的であるはずの確認行動が過剰となり,不・K応感を主訴に来談されるクライエントが存在する。適応と不適応を分ける境界線は何か,そうした不適応行動を行動随伴性でどのように捉えることができるかを,徹底的行動主義の立場から症例を含めな・ェら考えたい。


  6. 討論

3月22日(木)
07:00-08:00頃 朝食
13:00-16:00 自由討論
17:00-18:30  夕食
19:00- 22:00「子どもの行動科学」 企画者:磯 博行

少子高齢化の日本とは言え、所帯あたりの人数が減少し、祖父や祖母を含めて3世代が同居する家族はどんどん少なくなっている。そのためか養育経験は家族内で直接伝わらず、親業教育などと称して子は親以外から子育ての情報を得ることが多くなっている。このシンポジウムは科学的根拠に基づく親業教育の一環という意味で企画した。最初に、古くはPiagetの理論に描かれた子どもたちの心的世界が今どのように実験的に研究されているのか、伴先生と加藤真由子先生に乳幼児期の認知と社会性の発達に関する最新の興味ある知見を紹介していただく。また、後半では宍戸先生と加藤美朗先生に障害を持った子どもたちへの応用行動分析による実践的アプローチを紹介していただく。早期からの行動的介入がいかに効果的か、認識を新たにしていただきたい。

  1. 1歳半児の意図理解の研究
    伴 碧(同志社大学)

    乳幼児は、他者との双方向的なコミュニケーションのなかで、他者の存在や意図を感じていくようになる(大藪,2004)。意図というものは他者とのやりとりの中で相互に調整されるものであり、1歳半ごろからみられるようになる(赤木,2008)。本研究では、母子の自由遊びにおけるやりとり場面と、乳幼児の意図理解課題との関連を明らかにすることを目的とした。また、意図理解課題と心の理論との関連についても検討を行った。


  2. 幼稚園児の向社会的行動の研究
    加藤 真由子(大阪大学)

    幼児同士の関わりにおいて,ある幼児が泣いているときに,他の幼児が示す向社会的行動は,後の共感性を予測するという点で重要視されている。泣いている幼児に対する向社会的行動が生起し始める2・ホ児を対象とし,保育園において行動観察を行った。泣いている幼児の特徴によって他児の向社会的行動が変化するのか,また物の取り合いの中で相手が泣いた場合に幼児の向社会的行動が変化するのかを検討した。


  3. 発達障害をかかえる幼児に対する行動介入
    宍・ヒ 恵美子 (自然科学研究機構生理学研究所、日本学術振興会)

    発達障害の原因は主に先天的な脳の機能の異常にあり、それが出生後数年の間に周囲の環境との学習過程を経て、おおむね2歳以降に行動の異常となって気づかれることが多い。幼児期では、コミュニケーションや言葉の遅れがもっともめだつ点であり、家族全体の問題となって悲劇的な道筋をたどることも多い。言葉の獲得への訓練や、要求の表現の訓練など、現在もっとも必要とされる幼児期の行動介入の様子を実際の映像とともにお届けしたい。


  4. 遺伝子疾患に特有の問題行動への応用行動分析
    加藤美朗(関西福祉科学大学)

    特別支援教育や障害者福祉の分野においては、発生率が1万人に1人以下で、理解や支援が十分とはいえない遺伝子疾患が存在する。また、そのなかには疾患に特有の行動上の問題を発現するものがあり、保護者や教員、福祉施設の支援員が対応に苦慮するケースも少なくない。今回は、そのうち食行動の問題を抱えるプラダー・ウィリー症候群の保護者を対象としたペアレントトレーニングおよび支援者ネットワーク活動における応用行動分析の有効性について報告する。


  5. 指定討論
    内山伊知郎(同志社大学)

参加申し込み

宿泊代 (環境整備費含む):
1室3名から6名の場合(こちらで割振ります)
  1. 大人(中高生以上)
    2泊4食 12,600円 / 2泊4食+リフト券2日間 18,600円
  2. 小学生
    2泊4食 10,400円 / 2泊4食+リフト券2日間 10,400円
  3. ※小学生以下はリフト券無料
  4. 幼児(就学前)
    2泊4食 6,000円  / 2泊食事なしの場合 2,000円
注1)1室2名の場合は1,000円増し、1名の場合は2,000円増しです。(未就学児は一人にカウントされません)
注2)同室に泊まりたい方がおられれば、備考欄にお名前をご記入下さい。
注3)1泊だけの方、その他ご要望は申込用紙の備考欄でお申し出下さい。
注4)子供用の浴衣はございません。また、大人用はございますがなにぶん冷えますので代用品をお持ちになると良いかと存じます。

レンタル代 (タケゲンで・リりられます):
スキー・ボード・ウェア : 各1日1,500円です。(用紙にサイズを記入してください)
※小物(手袋・帽子・ゴーグル)は事前に連絡いただけますと確実に用意ができます。
手袋300円〜500、帽子・ゴーグル500円〜1,000円程度(物によって値段が異なります。)

参加費:
会員(一般):4,000円 / 会員(大学院生):2,000円
非会員(一般):5,000円 / 非会員(大学院生):3,000円 / 学部生:1,000円

申込み:
大会に参加される方は参加申込書をダウンロードし、必要事項を記入してFax、メールまたは郵送で申し込んで下さい。 (メールのタイトルには、「WC申込」とご記入下さい)

締め切り:
2012年2月20日(月)必着

日本行動科学学会 事務局
E-mail:jabs.office[at]gmail.com ([at]->@)
Tel & Fax: 078-929-5508
郵送:〒673-0025 兵庫県明石市田町2丁目5-7
(株)行医研内

参加申込書ダウンロード

申込書ダウンロード(Microsoft Word)
大会申し込みは締め切りました(2012年2月21日)
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