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■ 2008年度年次大会行動科学セミナーと年次大会を融合!例年、日本行動科学学会の年次大会は日本心理学会の前日に開催してきましたが、本年は日本心理学会大会主催校である北海道大学の和田博美先生のご協力を得て、日本心理学会の企画ワークショップとして開催することになりました。日程および発表者などは以下の通りです。 日程:9月20日(10:00〜12:00) 場所:北海道大学高等教育機能開発総合センター(E301) 「行動科学セミナー2008 (行動科学の最前線)」 企画(和田博美・長田久雄(前日本行動科学学会会長)) 司会(川合伸幸・青山謙二郎)
日本行動科学学会は、ヒトと動物を対象とした心理学の基礎と応用の研究者が、それぞれの知見と技術をもちより、心理学に関する諸問題に取り組んできた。1960年の創立以来、とくにいわゆる問題行動の制御や介入およびアセスメントと、その背景にあると考えられる行動原理や学習理論の研究を活動の中心に据えてきた。近年では学会活動の一環として、臨床心理学や医療に従事する非会員を対象に、「行動科学セミナー」と称する研修会を毎年開催している。このセミナーでは、参加者自身に動物の学習実験を体験させることなどによって、強化の原理がいかに強力に作用するかということを、学習理論などとともにレクチャーし、好評を博してきた。 ここで提案する企画ワークショップでも、日本心理学会会員に対して同様の「セミナー」を行う。具体的には、学習理論や行動原理を説明し、それらが臨床場面や動物の問題行動の修正にどのように活かされているかを、ビデオや実際の動物をつかったデモで紹介する。 このワークショップによって、行動科学の知見と技法がヒトや動物の行動変容に対していかに効果的であるかを再認識する機会になればと期待している。 ●懇親会について (9月20日 サッポロビール園ポプラ館) 和田先生に、日本心理学会の懇親会で行動科学学会用に3テーブル(72席)用意していただきました。学会受付で、行動科学学会のメンバーであることを伝え、懇親会のテーブル・ナンバーをご確認下さい(懇親会はイス席で、各テーブルに24席配置されています)。 おおいに飲み、・黷閨A親睦を深め、旧交を温め合いましょう。新入会員や院生の皆さんを歓迎します。行動科学の輪を広げましょう。 「行動科学セミナー2008(行動科学の最前線)」開催される日本心理学会第72回の大会企画WSとして、「行動科学セミナー2008(行動科学の最前線)」が9月20日(10:00〜12:00)開催されました。場所は、北海道大学高等教育機能開発総合センター(E301)でした。最初に基礎編として、山脇学園短期大学の杉山尚子先生が、学習理論と行動制御の基礎について述べられ、続いて兵庫医療大学の磯博行先生が、 「動物実験のビデオ・デモ」」というタイトルで、実際にラットを使ってレバー押しを学習する過程や、水迷路の学習過程を教室で実演しました。 実験の実施には、企画者でもある北海道大学の和田博美先生と、大阪大谷大学の中尾将大さんに協力していただきました。 最後に、酪農学園大学の山田弘司先生に、「動物への応用 ー動物の訓練、ペットのしつけ等−」という題で、 動物の行動やしつけに学習理論をどのように応用するか、またどのような問題があるかを教えていただきました。 参加者の人数を途中で数えたところ、64名が部屋におり、出入りした人の数を入れると80名近くの方が参加されたのではないかと思われます。これは、同時にポスター発表や、数多くのWS、シンポジウム、小講演が開催されていたことを考えれば、かなりの大人数が集まったと考えられます。 その夜の懇親会(日心主催)では和田先生がJABSのために個室をとってくださり、学会員やそれ以外の方も含めて交流をもちました。 会場では、日立基礎研究所の先生方が「行動科学セミナー」に参加し、はじめて動物の実験を見て驚いたと声をかけて下さいました。 みなさまどうもありがとうございました。
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