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■ 大会情報第33回ウィンターカンファレンスin 石川のご案内大会長 松田 英子(東洋大学) 今年度の第33回日本行動科学会ウィンターカンファレンス(略称WC)開催についてお知らせいたします。東洋大学の主催で、北陸新幹線が開通した金沢市近郊にて行う運びとなりました。金沢は著名な哲学者や文豪を輩出した地でもあります。また、近郊にスキー場もあります。WCの伝統である「よく学び、よく遊べ」を体現し、充実した学問的議論や会員同士の交流を深めてください。1日目はWC初のポスターセッションを座長塩谷亨先生のもと行います。また、『犯罪捜査における行動科学』のテーマで、マスメディアでもおなじみの桐生正幸先生に講演をお願いしています。2日目は『統合失調症の認知障害』のテーマで松井三枝先生に講演を、精神科医の原井宏明先生にコメントをお願いしております。その他、若手・中堅を問わず発表演題を募集中です。多数の研修者、大学院生、学部生の参加を心よりお待ちしております。 【日時】 2017年2月25日(土) 16時30分〜2月27日(月)10時 【場所】 石川県白山市 花月荘(かげつそう) 〒920-2123 石川県白山市鶴来日詰町カ193 TEL: 076-272-1331 FAX: 076-273-5331 ●WCに関する資料 大会リーフレットはこちらです。 発表に際する注意事項(発表者の皆様へ)はこちらです。 大会プログラムはこちらです。 【大会参加費】 会員(一般)5000円 会員(院生)3000円 非会員(一般)6000円 非会員(院生)4000円 学部生 2000円 【宿泊費】 13,000 円(1泊2食付) *小学生、乳幼児(小学生未満)は別料金となります。食事や布団の有無によって料金が異なりますので、ご希望の方は大会準備委員会にお問い合わせください。 *宿泊は基本的に参加者2〜7名での相部屋になります。同室に泊まりたい方がいらっしゃいましたら、申込用紙の同室希望にお名前をご記入下さい。 【大会プログラム】 2 月25日(土) 16:30 受付開始 17:00〜18:00 ポスターセッション 座長 塩谷亨先生(金沢工業大学) 18:00〜19:50 夕食(片付け時間含む) 19:50〜20:20 総会 20:20 開会(大会長 松田英子) 20:30〜21:30 特別講演 『犯罪捜査における行動科学』 桐生正幸先生(東洋大学) 21:30〜22:30 シンポジウム1 S-1『健康行動が主観的ウェルビーイング向上にもたらす影響』 伏島あゆみ(金沢工業大学)・津田彰(久留米大学)・田中芳幸(京都橘大学) 個人の主観的ウェルビーイングは、パーソナリティ特性のみならず、個人の意図的な日常行動によっても影響を受けることが報告される。本発表では、主観的ウェルビーイングの継時的な変化に対し、様々な健康行動がどのように影響するのかを明らかにした研究を報告する。主観的ウェルビーイングの1年間の継時的変化を求め、様々な健康行動やポジティブなパーソナリティ特性(楽観性)から継時的変化への影響を、潜在成長曲線モデルを用いて検討した。その結果、主観的ウェルビーイングは1年の間に徐々に向上していく継時的変化であり、ポジティブなパーソナリティ特性だけでなく、運動や睡眠の質、良好な食行動、非活動的余暇などが主観的ウェルビーイングの継時的変化に影響することが明らかとなり、個人が意図して健康行動を変容させることの有用性が示唆された。 S-2『ヒトのモデル動物としてのマウス・ラットを対象とした行動アセスメント研究の現状と課題』 P 堅吉(自治医科大学医学部医学科 心理学研究室) 分子生物学の目覚ましい発展により、マウスを対象とした遺伝子改変技術が確立された。近年、行動科学分野では遺伝子改変マウスを含む、ヒトのモデル動物としてのマウスを対象とした行動アセスメント研究が数多く報告されている。また、同分野では古くからラットを対象とした行動アセスメント研究も、ヒトの行動の理解を目的として数多く実施されてきた。しかし、マウス・ラットを対象とした行動アセスメント研究の現状は、今後の行動科学の方向性を決める多くの課題を浮き彫りにしている。本発表では、ヒトのモデル動物としてのマウス・ラットを対象とした行動アセスメント研究の現状、とりわけ網羅的行動テストバッテリーを使用した研究例を紹介し、これより示唆される現在の行動アセスメント研究の課題、今後の行動科学の進むべき方向性について議論したい。 22:30〜23:00 行動科学学会交流会 2月26日(日) 17:30〜19:00 拡大運営委員会 18:30〜20:20 夕食(片付け時間含む) 20:20〜21:20 特別講演 『統合失調症の認知障害』 松井三枝先生(金沢大学) コメンテーター 原井宏明先生(なごやメンタルクリニック) 21:20〜22:20 シンポジウム2 S-3『記憶想起困難と過剰な夢想起を訴える青年に対するスクールカウンセリング:心理アセスメントに基づき教員と保護者にコンサルテーションを行った事例報告』 松田英子(東洋大学社会学部)・川瀬洋子(江戸川大学学生相談室) 本研究は統合失調症の診断を受けた高校1年生の生徒の事例報告である。クライエントは日中の記憶想起困難、頻回悪夢、心身症状および周囲に自分の症状を理解されない心理的苦痛を訴えた。我々は記憶検査と投影法からなる心理アセスメントと夢想起の報告を聴くカウンセリングを実施した。さらに教師や保護者へ早期発見、早期治療のためのコンサルテーションを粘り強く行い、心理アセスメントの結果とカウンセリングのプロセスに基づき、医療機関受診につなげた。その結果、統合失調症と診断され薬物療法を受けた結果、頭痛は消失し、夢想起頻度は減少し心理的苦悩は緩和された。しかし一方で、日中の記憶想起困難はほとんど改善しなかった。その後、クライエントは高校を卒業して大学に入学したため終結となった。本症例報告では、次の2点について議論する。まず統合失調症の記憶障害の特徴について先行研究の知見と比較すること、また統合失調症の早期発見、早期治療のために教師や保護者へコンサルテーションすることの重要性と困難についてである。 S-4『パーキンソン病患者における神経心理機能と高次生活機能』 三浦佳代子(金沢大学) パーキンソン病(PD)は、典型的には中年期以降に発症し、高齢になるほど発症率が高い慢性進行性の神経変性疾患である。振戦、筋固縮、動作緩慢、姿勢反射障害などの運動症状が主であるため、治療の主眼は運動症状の改善に置かれている。しかし近年では、認知機能障害やうつ、睡眠障害、自立神経障害などの様々な非運動症状を示す事が広く認識されるようになってきた。多施設による大規模調査では、PD患者の約25%が軽度認知機能障害であったと報告されている。神経心理機能は種々の生活機能に密接に関与するが、PD患者の神経心理機能と生活機能との関連性を検討した研究知見は少なく、特に、PD病患者における高次生活機能(地域で自立して活動的に日常生活を送るために必要な機能)の実態や神経心理機能と高次生活機能との関連性については明らかでない。本発表では、PD患者の神経心理機能と高次生活機能に関する研究を紹介し、当該疾患に対する心理社会的支援の可能性について議論したい。 22:20〜23:00 行動科学学会交流会 2月27日(月)10:00 解散 【発表申し込み】 発表申し込み締切: シンポジウム演題およびポスター発表演題を募集中です。若手・中堅・それ以上を問いませんので、是非、お申し込み下さい。お待ちしております。発表予定の先生は, 【参加申し込み】 参加申し込み締切:1/27(金) 大会に参加される方は同封もしくは日本行動科学学会ホームページの申込用紙に下記の必要事項を記入の上、メールにて大会事務局まで申し込みをお願いいたします。 (1)氏名、(2)住所、(3)電話番号、(4)メールアドレス、(5)臨床心理士ポイントの希望の有無、(6)参加費料金、(7)宿泊の有無、(8)宿泊での同室希望(同室希望者名を記入) *申込用紙は下記URL よりダウンロードできます。 参加申込書(Word形式) 【その他のお知らせ】 *例年、鶴来駅支所バス停から各ゲレンデまでは、直通バスが通っています。 (白山セイモアスキー場:鶴来駅支所バス停からバスで約30分;白山一里野温泉スキー場:鶴来駅支所バス停からバスで約40分) *バス乗車券、リフト券、レンタルに関しましては各自で対応をお願いいたします。 *ゲレンデ情報はこちらをご参照ください。 【アクセス】 車でお越しの方は、金沢西ICから約20分となります。車でお越しの方は申込書の備・lに「駐車場利用」とお書きください。駐車場に限りがございますので、先着順とさせていただきます。 *金沢駅から鶴来駅までの主なルート 1. 電車 運賃:640円 金沢〜西金沢(JR北陸本線:乗車時間4分)、西金沢〜新西金沢(徒歩1分)、新西金沢〜鶴来(北陸鉄道石川線:乗車時間30分) 2. バス 運賃:630円 金沢駅から北陸鉄道バス・鳥越線(金沢駅〜鶴来駅)・鶴来駅行 を利用(乗車時間およそ50分) 3. タクシー 金沢駅前から鶴来駅(または花月荘)まで乗車時間およそ40〜50分 *鶴来駅からの経路 1. タクシー 鶴来駅前より、約3分。(基本料金で着きます。) 2. 徒歩(鶴来駅から10〜15分) 駅を背にして真っ直ぐ進み、つきあたりのT字路を右折します。直進すると「鶴来本町」という信号が見えてきますので、その交差点を左折します。しばらく直進すると、正面に神社の鳥居が見えてきます。鳥居の手前のT字路にぶつかったら、右折します。直進し、3番目の十字路を左に曲がってすぐ右手です。 金沢・白山の情報に関してはこちらもご参照ください。 【大会事務局】 第33回WC準備委員会(松田英子、伏島あゆみ) 連絡先メールアドレス wc_33rd[at]jabs.jp([at]->@)(担当:伏島あゆみ)
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