タイトルロゴ

■ 大会情報

第29回日本行動科学学会年次大会のご案内

原井宏明(原井クリニック)


1) 開催形態
 日本心理学会第85回大会(2021/9/1(水)-8(水))の公募シンポジウム(オンデマンド配信、2時間)として開催されます。大会に参加される方は動画をご覧いただき,掲示板を介した議論をお願いいたします。
2) 企画詳細
a. タイトル
「興奮と制止、強化と弱化、アレルギーと強迫:免疫反応でも強迫症でも治す原理はやっぱりエクスポージャー」
b. 企画趣旨
古典的条件づけの発見が学習理論と行動療法に与えた影響の大きさは繰り返すまでもない。一方、古典に過ぎず、その影響は認知心理学などの新たな発見に置き換えられたと思っている人がいるかもしれない。そうではない。不安や強迫、アレルギーのようにありふれた病気の治療においても条件づけの概念は新しい示唆を与えてくれている。
このシンポジウムではアレルギー疾患の専門家、不安や強迫の専門家、学習理論の専門家を招き、行動科学学会のミッションである基礎と臨床をつなぐことを目指す。アレルギーの予防や克服にはアレルゲンを回避するのではなく、早くからエクスポージャー(食べること)を通じて免疫寛容を誘導した方が良い(潜在制止)や、強迫に対するエクスポージャーと儀式妨害(ERP)において一般的な不安階層表に従った段階的な刺激ではなく、期待違反効果を狙った予想外の刺激を使う方が効果が高いことなどを示す。
パブロフが残した影響は条件づけだけではない。ドグマに毒されず、事実だけを重視することを若手に説き続け、科学者をスターリンから守ろうとした。科学することはどういうことなのか?もこのシンポジウムの中で取り上げれれば幸いである。
○企画者
原井宏明 (年次大会長、 原井クリニック)/内山伊知郎 (JABS会長、 同志社大学)/伏島あゆみ(JABS企画委員長、金沢工業大学)
○話題提供者
1. 大矢幸弘(国立成育医療研究センター)
「食物アレルギーの経口 療法」
2. 原井宏明(年次大会長、 原井クリニック)
「強迫の見方を考える(強迫性障害の暴露反応妨害法)」
3. 漆原宏次(近畿大学)
「古典的条件づけとエクスポージャー」
4. 坂上貴之(慶応大学)
「行動と医学」
○指定討論者:村井佳比子(神戸学院大学)


日本心理学会第85回学術大会内にて実施された,日本行動科学学会第29回年次大会の動画を,本学会員限定で公開いたします。
視聴URLは10月8日発行のメーリングリストをご参照ください。
公開された動画は,9月25日(土)より2022年3月31日(木)17:00まで公開いたします。
※動画配信のプラットフォームはYouTubeを使用しております。そのため,動画の一時停止時および終了時にYouTubeの広告が表示されることがあることをあらかじめご了承ください。


[ホーム] [入会案内]  [機関誌] [大会情報] [ニューズレター] [関連する催し] [ニュース] [学会組織] [お問い合わせ] [リンク] 
Copyright(c)2008- Japanese Association of Behavioral Science. All Rights Reserved.