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■ 大会情報

第39回ウィンターカンファレンスIn琵琶湖・湖西のご案内


大会長 坂本 敏郎(京都橘大学)


第39回ウィンターカンファレンスを琵琶湖・湖西の温泉宿で開催いたします。
今回は、久しぶりの対面開催となります。2日間ともイブニングレクチャーとシンポジウムを企画しています。
ポスターセッションや昼間にも研究発表セッションを設けまして、会場に残る先生方にご参加いただける企画を予定しています。
会場の近隣には、延暦寺、石山寺、琵琶湖クルーズ、琵琶湖バレースキー場などがあります。
多くの先生方や学生さんにご参加頂けることを楽しみにしております。


【日時】
2024年2月18日(日)16時00分 から 2月20日(火)10時頃

【場所】
琵琶湖湖畔おごと温泉 湯の宿 木もれび URL:https://www.komolebi.jp
〒520-0102 滋賀県大津市苗鹿2丁目30?1
アクセス:JR京都駅から湖西線で20分程度,比叡山坂本駅,または,おごと温泉駅から送迎バスをご活用下さい(宿泊者のみ)
TEL:077-579-8585

【参加申し込み】
参加申し込みは下記URLにて行ってください。
URL:https://forms.office.com/r/52nqcbPXW2?origin=lprLink
参加申し込み締切:2024年1月28日(日)23:59

【参加費】
一 般  5,000円(会員) 6,000円(非会員)
院 生  3,000円(会員) 4,000円(非会員) / 学部生1,000円
【宿泊費】
2泊: 20,000円,1泊:10,000円(朝・夕食付)
※お支払いに関して:事前のお振込みの他,現地でのお支払いもお受けいたします。いずれの場合にも,参加お申し込みについては上記締め切り日までにお願いします。
※ご参加に際して:夕方以降のセッションに参加される場合は,原則,上記会場(場所)にてご宿泊(夕・朝食事付き)をお願いします。別場所で宿泊される場合等は,食事をご自身でご用意下さい。2日目の午前・午後に予定している合同開催企画のみへご参加の場合には,ご宿泊なしでも構いません。

【ポスター発表申し込み】
1日目(2/18[日])に行われるポスター発表の演題を募集しています。多彩な演題をお待ちしております。エントリーは上記参加申し込みURL内にて行ってください(200字以内のアブストラクトをword fileで,2024年1月28日(日)23:59までに大会事務局へメール送付ください)。発表者の方は最大A0サイズのポスターを当日ご持参ください。

【大会プログラム】
2月18日(日)
     
15:00 受付開始(当日参加可)

16:00から17:00 イブニングレクチャー1
「なぜ研究者は不正をしてしまうのか-研究不正に関する理論・モデルについて-」
岸太一先生(京都橘大学)
国際的な論文撤回監視サイト「Retraction Watch」によると,論文撤回数のトップ10に日本人研究者が5名含まれている。論文撤回の主たる理由は研究不正であり,研究不正防止の取り組みがなされている。しかし,その取り組みが研究不正に関するモデル・理論に基づいたものであるかは明確ではない。今回,研究不正に関するモデル・理論についての文献的検討とその結果についてお話しすることで,行動科学的視点に基づいた議論をフロアの皆様と行っていきたい。

17:00から18:00 ポスター発表セッション

18:00から20:00 夕食・入浴
(19:00から20:00 拡大運営委員会)

20:00から22:00 企画シンポジウム
「日常と非日常をつなぐ社会心理学」
企画・司会 塩谷尚正先生(梅花女子大学)
2024年は年頭から能登半島地震,羽田空港の事故と大きな災害と事故が発生した。ここ数年を振り返っても,極端な気象と自然災害の頻発,COVID-19禍などを経験して,私たちは非常事態や緊急事態というものが身近にあることをあらためて実感する。それでもなお,そうした事態を非日常として切り離しておくことを望みがちである。いつか起こりうる望ましくない事態に目を向け,自分事とするためにはどうすればよいだろうか。
災害に遭遇すると,生活の再建に長期間を要する場合がある。その間の居住環境は,持ち家や復興住宅など多様にある。静間氏から,東日本大震災の被災地の市民を対象として,復興住宅における生活の実態や満足度に関する調査の結果を報告する。
災害や救急の際には,119番通報で消防機関に緊急援助要請を行う。119番通報は人命や被害規模を左右する,重要かつ困難なコミュニケーションである。木村氏からは,119番通報のコミュニケーションを対象としたこれまでの研究を紹介しながら,緊急時の円滑な通報のために何ができるかを提案する。
いつ起きるかもどの程度の被害になるかもわからないリスクを,人はどのように捉え,そして備えや対処をしているのか。塩谷(企画者)は,COVID-19や災害に対する対処行動やリスク認知に関する調査研究に基づいて,日常生活と切り離せないリスクとの付き合い方について検討する。以上の社会心理学的知見を手掛かりとして,本シンポジウムは日常と非日常をつなぐために会場の皆様と積極的に議論する場としたい。

<話題提供>
復興住宅における生活実態と主観的評価
静間健人先生(東日本大震災・原子力災害伝承館)

市民と通信指令員による緊急事態のコミュニケーション:119番通報
木村昌紀先生(神戸女学院大学)

生活の中のリスクに対する認知と行動
塩谷尚正先生(梅花女子大学)

22:00から 研究交流会

2月19日(月)午前・午後
     ※ー16:00の大会企画研究発表1・2については,日本行動科学学会第39回ウィンターカンファレンスとの合同開催企画としての実施です。ウィンターカンファレンスへお申し込みの皆様は自由にご参加いただけますので,お手すきでしたら日中の研究交流の機会としてご活用ください。

9:30から11:00 大会企画研究発表1
「感覚刺激に対する発声応答の変化 ―感情音声フィードバックに焦点を当てて―」
鈴木悠介先生(立命館大学文学研究科)
感覚入力に対する発声変化および発声者の状態変化に関する研究は,聴覚フィードバックに対する補償反応研究が主で,視覚入力による発声変化や補償反応以外の発声者の負荷や感情変化に関してはあまり理解が進んでいない。
本発表では,前半に多感覚間対応を通じた視覚刺激入力による発声および発声者の状態変化について,後半にスピーチ不安下における快感情音声フィードバックの効果について報告する。

「マウスの他個体記憶における前頭前皮質の役割」
八島成維先生(京都橘大学健康科学研究科)
前頭前皮質は,ヒトやげっ歯類において,社会的認知機能に重要な役割を持つと考えられている。しかし,マウスの前頭前皮質と他個体記憶との関連には,不明な点が多い。本研究では,マウスの前頭前皮質内の下位領域が他個体記憶にそれぞれどのような役割を果たしているかを検討した。さらに,社会的認知機能に関わると考えられているオキシトシンの受容体が,前頭前皮質内で他個体記憶にどのように関与するかを検討した。

14:00から16:00 大会企画研究発表2
「ステレオタイプが暑さ対策の実施を邪魔しているかもしれない」
横井良典先生(京都橘大学)
気候変動に伴う高温現象は,人々の健康・命を危険にさらす。そのような被害を防ぐために,さまざまな対策が推奨されている。その1つが外出時の日傘の使用である。今回の発表では,2023年の夏終わりに実施した調査を紹介するとともに,日傘使用の規定因を探っていく。この調査では,伝統的に検討されてきたリスク対策の要因(例.有効性評価やリスク認知)に加え,日傘と性別を関連付けるステレオタイプの影響についても検討した。

「学校現場における認知行動療法に基づくストレスマネジメントの実践と効果の検討」
杉山智風先生(京都橘大学)
児童生徒の精神疾患や心理社会不適応の予防を目的とした心理的支援の1つに,学級集団を対象としたストレスマネジメントが挙げられる。本研究では,高校生の学級集団を対象とした実践のなかで,短期間で「予防」を実証するための工夫として,抑うつに影響を及ぼす媒介要因をプロセス変数として設定し,その効果的な変容に着目して検討を行った。本発表では,プロセス変数の選定,介入プログラムの開発,効果検証などの一連の手続きと,今後の展望について報告する。

「ツアーガイドコスチュームは観光地に何をもたらすのか」
中川由理 先生(高崎商科大学)
本報告は,2014年に世界遺産登録がなされた富岡製糸場にて袴姿のコスチュームを着用し,観光ガイドを行う活動に着目し,これらが観光地ブランド価値にいかなるものをもたらすのかについて検討することを目的としてフィールド調査を行った活動の一端を紹介する。特に今回はコスチュームの装いの機能に着目し,着用時の感情と自己変容意識が行動変容を促し,活動時の行動を通じて観光地の文化観光コンテンツを充実させる一連のプロセスについて検討する。

2月19日(月)夕刻から
    
17:00から18:00 イブニングレクチャー2
「老化研究における行動科学」
柳井修一先生(東京都健康長寿医療センター)
近年,老化に伴う機能低下を遅らせよう,治療しようとする試みが盛んに行われている。標的機能が低下する前から長期介入を行えば当該機能の維持(低下抑制)効果を検討できる。あるいは,標的機能が十分に低下した状態で介入を行えば,当該機能の改善・治療効果を検討できる。このように,介入を開始する時期を把握することが重要であるにも関わらず,健常な心身機能が障害を呈するまでのプロセス(老化)に関する知見は少ない。本レクチャーでは,老化の基礎研究でモデル動物として用いられるマウスの行動学的老化に関するデータを紹介する。

18:00から19:00夕食・総会

19:00から21:00 杉岡幸三先生追悼シンポジウム
「正しく研究するとは,正しく生きるとはー杉岡先生が残したもの」
企画・司会 柳井修一先生(東京都健康長寿医療センター),高瀬堅吉先生(中央大学)
2023年7月12日に逝去された本学会会員の杉岡先生の追悼シンポジウム「正しく研究するとは,正しく生きるとは?杉岡先生が残したもの?」を企画致しました。杉岡先生は,動物行動の原理を神経解剖学的基盤に位置づける研究を精力的に進められ,特に胎生期のメチルアゾキシメタノール投与によって,海馬もしくは小脳の発生学的形態異常を有する動物を作製し,これらの動物が示す行動異常と神経学的所見との相関を求め,多くの業績を上げられました。また,ご自身の研究を進められるだけでなく,多世代にわたり様々な行動科学の研究者と交流を持たれ,影響を与えてきました。本シンポジウムでは,杉岡先生と交流のあった各世代の先生方に,杉岡先生との思い出,杉岡先生から受けた影響とご自身の取り組みについて話題提供頂きます。このシンポジウムの時間を話題提供者ならびに参加者がともにすることで,杉岡先生のご遺徳を偲びたいと思います。

話題提供
行動学的神経科学者として杉岡先生が残したもの:人間性から滲み出てきたもの
大木祐治先生(四国学院大学)

若手研究者,そして臨床家は杉岡先生から何を学んだか
嶋崎まゆみ先生(兵庫教育大学)

神経解剖学と心理学の接点:Lorente de Noの神経解剖学的知見から生み出されたHebの理論を拡張して自閉スペクトラム症の症状を包括的に理解する
高瀬堅吉先生(中央大学)

おわりに:岡市廣成先生(同志社大学名誉教授)


21:00から 入浴・研究交流会

【大会事務局】
第39回WC 準備委員会(坂本敏郎,田中芳幸,石山裕菜,上北朋子,前田洋光,杉山智風)
連絡先:jabs_wc2024[at]tachibana-u.ac.jp([at]->アットマーク)



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